多様な主体との協働による地域の活性化
地域を構成しているのは、学区、自治会・町内会やNPOだけではありません。大学、事業者、有志のボランティアやサークルなど、様々な主体が地域で活動しており、中には地域の活性化に取り組んでいるところもあります。これまでの役割や範囲を超えて、連携、協働し、新たな解決策を生み出す「みんなごと」のまちづくりに向けて取り組んでいきましょう。
大学
大学のまち京都・学生のまち京都には38もの大学・短期大学があり、京都市の人口の約1割にあたる約14万人の学生が通っています。大学や学生も地域の一員であり、その専門知識や若い力は地域の活性化に役立つ可能性を秘めています。京都市では、公益財団法人大学コンソーシアム京都と連携して、大学と地域の協働を進めています。
公益財団法人大学コンソーシアム京都
「キャンパスプラザ京都」を拠点に、大学間の連携や、大学と行政、産業界、地域社会との連携を推進している公益法人。大学間の単位互換制度や生涯学習事業、調査・研究、情報発信などに総合的に取り組んでいます。
公益財団法人大学コンソーシアム京都
学まちコラボ事業(大学地域連携モデル創造支援事業)
京都市と大学コンソーシアム京都が、大学と地域住民が連携して取り組む先進性や発展性のある事業を公募し、審査を経て採択された事業に助成金を交付します。
学まちコラボ事業
輝く学生応援プロジェクト
学生の力を京都の活性化、「京都力」向上、未来の京都づくりにつなげるため、京都のまちの活性化や社会に貢献する学生の活動を総合的にサポートする取組です。活動拠点となる学生Place+(がくせいプラス)の運営や、助成や研修プログラムなどの各事業の実施を通じて学生の活動を応援しています。
輝く学生応援プロジェクト 学生Place+
事業者
会社、工場、商業施設などは「働く場」ですが、所在する地域の一員でもあります。また、従業員の皆さんは自宅のある地域の一員であり、お客さんや取引先も、それぞれの地域の一員です。そう考えると、地域コミュニティは事業者の皆さんにとって決して無縁なものではありません。地域コミュニティ活性化に向けた事業者の皆さんの積極的なご協力をお願いします。
事業者にできる地域との協働
所在地の地域活動への参加
事業所の所在地は、地元の学区や町内会の区域内にあり、その学区や町内会では、防犯、防災、美化、福祉など様々な活動を行っています。学区や町内会と相談して、そうした活動に従業員の皆さんも参加してはいかがでしょうか。
町内会の中には、「準会員」のようなかたちで、事業者も町内会の一員として参加されているところもあります。
技術、物資、資金等の提供
事業所が持つ技術や物資が地域活動に役立つ場合があります。そうした技術や物資を無償や安価で提供することも地域との協働の一つです。例えば、印刷業者が地元の広報紙を刷る、食品関連業者が大災害時に在庫食品を提供する協定を地元と結ぶ、といった協力が考えられます。また、地域活動に対する寄付金や協賛金など、資金面からの応援も協働の一つです。
従業員が居住地域の地域活動に参加できるような配慮
従業員の皆さんも自宅に帰ればその地域社会の一員であり、地域活動の担い手になる場合があります。従業員の皆さんが地域活動のために休暇を取得しやすいような職場の雰囲気づくりや、それを後押しする制度づくりに努めてください。
ボランティアグループ、サークルなど
NPO(特定非営利活動法人)のように法人格を取得していないものの、有志が集まって、環境、福祉、教育など各分野で公益的な活動を熱心に行っているボランティアグループやサークルが数多くあります。そうした団体とも力を合わせれば、地域の課題解決や活性化により効果的に取り組める可能性があります。
市民活動総合センター
NPOやボランティア団体等の公益的な市民活動を総合的に支援する施設。各団体の活動情報の発信や、団体対象の講座、相談、団体間の連携促進などに取り組んでいます。
京都市市民活動総合センター
子ども食堂
地域では、自治会・町内会やPTAだけではなく、保育園や児童館、NPOなど様々な団体が子どもたちのための活動を行っています。
子どもは地域の宝であり、子どもを通じて地域の輪が広がります。そんな子どもの育ちをサポートする「子ども食堂」や「学びの場」が増えています。
子どもの居場所づくり「支援の輪」サポート事業WEBサイト
子ども食堂や学習支援などの「子どもの居場所」の取組を支援するため,令和2年度新規事業として,市から京都市社会福祉協議会へ業務委託し子どもの居場所づくり「支援の輪」サポート事業を実施しています。
その一環でWEBサイトを開設し,市内の子どもの居場所の一覧や,動画(取組例の紹介),寄付・助成金情報を掲載しています。